ガネーシャ@FPのお金をふやそうBlog

節約方法や資産運用などのお金をふやし方について、色々わかりやすく説明します。

趣味ブログ:個別株への投資:JD.com(京東商城)

今回も、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。

運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。

個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。

今回は、具体的な銘柄としてJD.com(京東商城)を取り上げます。

【投資方針】

1.グロース投資

2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。

3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
(成長を見込めない銘柄は候補に含めない)

4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)

5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。

6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。

7.決算前に移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。



1.グロース投資

JD.comは、中国でEコマース事業を展開しています。

中国のBtoCのECではアリババの運営する天猫(Tmall)がマーケットシェア第1位ですが、アリババは、楽天のようにマーケットプレイス型であるのに対し、JD.comはアマゾンのように「直販型」となっており、売上はアリババより多いです。

中国の直販の通販サイトの5割以上のシェアです。

Tmallは、自社モール内で他の会社が販売することのサポートを行っているのに対し、JD.comは、自社モール内にて、主に自社名義の商品を販売しています。

総収入に占める自社名義の商品販売の比率が約9割と高い状態となっています。

2004年に会社が創設され、2014年にNASDAQに上場しました。

業績推移を見てみます。

以下のように、2017年の売上高は3,623億元(6.18兆円)と、前年実績から約39%の増加率で、毎年同程度の高い成長率を達成しています。


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日本企業の2017年度の実績でみると、売上高が6兆円を超える企業は15社しかありませんでした。

更に、これだけの規模になりながら、毎年4割近い成長率を維持しているのです。

2018年の第1四半期の売上高は、前年同期比約33%増の1,001億元(1.7兆円)でしたが、市場予測よりも高い実績でした。

アリババとの販売競争や物流・システムなどへの投資に費用がかさんでいるため、営業利益は赤字が続いていましたが、2016年にようやく黒字となりました(Non-GAAPベース)。

資料は同社より発表がありました決算説明資料のものです。



2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。

売上高や顧客数を順調に伸ばしていますが、先行投資が優先される段階でなかなか利益が出ておりません。

そのため、投資家からの評価は高くはなく、株式の時価総額はアリババの10分の1以下です。

中国の小売市場は既に巨大な規模になりながら、EC化率も伸びており、Eコマース市場はますます成長しています。

中国も今後、日本のように高齢化社会となるといわれていますが、当面は高い成長率を維持できそうです。

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JD.comは、月間アクティブユーザー数10億人超を誇るスマートフォン向けチャットアプリ「WeChat」を運営するテンセントの出資を受けており、テンセントから様々な協力を得てTmallに対抗しています。

JD.comとTmallとの競争は、中国で株式時価総額第1位を争う、テンセントグループとアリババグループとの戦いともいえます。

これまでのWeChatや決済機能のWeChat Payを活用した集客に加え、現在中国内で爆発的人気のWeChatミニプログラムも販促に活用されています。

WeChatミニプログラムとは、ダウンロードやインストールせずに閲覧利用できるWeChatアプリ内アプリです。

ミニプログラムでは、情報収集、EC、チケット予約、配車、デリバリー、飲食店での注文など様々なシーンで利用されています。

ミニプログラムは2017年から開始されたばかりにも関わらず、月間アクティブユーザー数が4億人を超えています。

このように、テンセントの協力を今後も期待できると思います。

それに留まらず、ウォルマートとも資本提携を行い、強力な味方を加えました。


3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。

売上高は、着実に伸びていますが、Tmallと激しい競争をしつつ、今後利益を増やしていけるかが、株価の上昇にとって重要になってくると思います。

規模の拡大とともに、粗利率も年々向上しており、2017年には13.8%にまでなっています。

アリババとの販売競争や物流・システムなどへの投資に費用がかさんでいるため、営業利益は赤字が続いていましたが、2016年にようやく黒字となりました(Non-GAAPベース)。

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市場でのポジションについてですが、業界第1位のTmallのシェアが約60%、業界第2位のJD.comのシェアが約25%で、1位との差はまだ大きいですが、安定した2位です。

しかも、同社は上記のようにテンセントの協力を得られる上に、アマゾンと同じ直販モデルの強みを活かして、模造品対策を徹底することや物流の強化により差別化を図っています。

また、海外企業との取引の拡大、子会社の物流会社による他社販売商品の配送の請負、無人倉庫、無人スーパーや無人レストランの展開による新たな収益源を求める動きを活発に行っています。

その他、ドローンや無人トラックによる配達などの新しい実験にも着手しています。

このように、JD.comを投資先の候補として検討しました。

成長性に関しては、突出したものがありますが、利益率の向上を注視する必要があります。

購入のタイミングについては、これまでと同様に以下の方針に沿って、次回お話しします。

4..投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。

5..底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。

6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。

7.決算前に値上がりし、移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。


なお、再度お話ししますが、運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。

個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。

個別株への投資を趣味として紹介いたします。

もし、皆様が個別株に投資する場合でも、その結果が全体の運用結果に大きな影響がでない範囲に留めるべきです。