ガネーシャ@FPのお金をふやそうBlog

節約方法や資産運用などのお金をふやし方について、色々わかりやすく説明します。

趣味ブログ:個別株への投資:JD.com(京東商城)2

前回に引き続き、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。

個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。

前回、以下の投資方針に基づいて、具体的な銘柄(JD.com)を取り上げ、『3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。』まで、お話ししました。

今回は、それ以降についてお話しします。

【投資方針】

1.グロース投資

2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。

3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
(成長を見込めない銘柄は候補に含めない)

4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)

5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。

6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。

7.決算前に移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。

以下の方針に沿って、購入タイミングを考えます。

4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)

5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。


以下の図は、ヤフーファイナンスに掲載のJD.comの過去6ヶ月間の株価チャートです。

f:id:ganesa_fp:20180603223627p:plain

このチャートのように、JD.comの株価は、3/2の終値の46.21ドルから、3/3の終値の43.8ドルまで急落しました。

その後も下落を続けて、一時34ドル台に落ち込みました。

そして、それから上昇できずに6/2の終値が36.09ドルとなっています。
追記:6/4の取引で、38ドル台に急騰しました。618セールの状況を受けてでしょうか。上昇トレンドになりかけかもしれません。

これは、3/2に発表された2018年第一四半期の決算において、営業利益と純利益がアナリスト予想より悪かったことが原因のようです。

売上高は、アナリスト予想を上回ったようですが、市場は利益がなかなか改善されないことを懸念したようです。

前回お話ししましたように、Tmallとの競争もあり様々な分野に大きな投資をしたことが原因であり、粗利益は順調に伸びているため、営業利益が現在よくないことをそれ程重要視しなくても良いと思います。

更に、より重要なことは、JD.comはECで利益を得る必要のない会社であることです。

アマゾンもECでは利益率が悪く、以前は批判の対象でした。

アマゾンの利益の多くは、ECではなく、クラウド・サーバーのビジネスであるAWSAmazon Web Services)からもたらされています。

アリババも、EC自体の利益ではなく、ネット広告収入から大きくの利益を得るビジネスモデルです。

また、決済サービスのアリペイなどの金融サービスからも莫大な利益を得ています。

ECは顧客とそのデータを獲得する主な手段であり、そこから、顧客とそのデータを活用して周辺ビジネスから利益を獲得するのです。

JD.comをただの利益率の低い小売業者とみるだけは、その大きな可能性を見誤ると思います。

JD.comの周辺ビジネスについては、アリババほどの成果はでていないものの、子会社のJDファイナンスなどの金融サービスやJDロジスティックによる物流サービスが目立っています。

JDファイナンスは、サプライチェーンファイナンス消費者金融クラウドファンディング、アセットマネジメント、決済、保険、証券、マイクロファイナンスなどのネットでの金融サービスを幅広く行っています。

JD.comのECをアマゾンのような直販型とお話ししましたが、より魅力のあるECサイトとするためには、アマゾンのマーケットプレイスと同じように、自社のプラットフォームをサードパーティへ開放しました。

そして、JD.com上で商品を販売する小売店舗に対して融資を行うサービスが初めだったようです。

その融資において、ECビジネスにより獲得したビックデータを使用したアルゴリズムによって、数分で無担保によって、融資を行うサービスを実現しました。

その後、融資をECビジネスの小売業者以外にも対象を広げたり、消費者への販売時のローンビジネスや商品に対する有償の保険サービスの提供などビジネスを拡大しているところです。

また、JDファイナンスは、KPMGが発表したフィンテック企業の2017年世界ランキングのトップ10の1社として選ばれました。

f:id:ganesa_fp:20180605005059p:plain

このような背景の中で、株価を大きく下げたことにより購入のチャンスが生まれたと考えます。

しかしながら、最近の株価のトレンドを見る限りは、下降トレンドから脱して、上昇トレンドになったとは言いがたい状態です。

ここで安いと考えて安易に飛びつくと、更なる下落がおきた場合に痛手となる恐れがありますので、
上昇トレンドへの変換を慎重に見定めてからの購入をすべきです。

これまで見てきましたように、個別株の株価の変動には不確定要素が多く、分散効果も十分に働きにくいため、個別株への投資はリスクが高いため推奨しません。

運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。

個別株への投資を趣味として紹介いたします。

もし、皆様が個別株に投資する場合でも、その結果が全体の運用結果に大きな影響がでない範囲に留めるべきです。