趣味ブログ:個別株への投資:メタップス5
前回に引き続き、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
前回は、QRコード決済の競争環境について、途中までお話ししました。
今回は、続きで、『⑤ メルカリ : メルペイ』からお話しします。
⑤ メルカリ : メルペイ
メルカリのアクティブユーザー1,000万人超がアドバンテージです。
メルカリは、メルペイを設立しQRコード決済事業に参入すると発表しているものの、その事業内容と戦略について、明らかにしていません。
したがって、先の展開を読むことは難しいですが、LINE同様、現在クレジットカード決済をしていないような中小のリアル店舗に対する営業販路と営業経験が不足していることが懸念点です。
また、他の事業者と比べて、現時点で後手にまわっているきらいもあるため、LINE、楽天、ドコモ、ヤフーなどの他の有力な事業者と提携した方が、よいと思うのですがどうでしょうか。
⑥ KDDI
当然、auの加入者をベースに利用者を増やしていく戦略であると思いますが、詳細は不明です。
ドコモやヤフー同様、自社以外のブランドの携帯電話を使用している人をどのように取り込むが課題となります。
加盟店の拡大については、LINEやメルカリなどの他社との連携を検討する考えを明らかにしています。
KDDIは加盟店を獲得する営業力は備わっていると思いますが、他の事業者と比べて、現時点で後手にまわっているいう自覚があるため、他社との連携を検討していると思います。
⑦ Origami : Origami Pay
Origamiはスタートアップ企業で、ライバル事業者と比較して、リソース、顧客基盤や知名度が不足していますが、Origami Payの提供を開始したのが2016年5月という先行者利益があります。
先行したメリットの1つとして、既に加盟店数は約2万店舗にも達しているようです。
また、アリババのQRコード決済「Alipay」と提携し、Origami PayのシステムをAlipayのアプリの支払いに対応させることで、インバウンド対応のサービスとしても展開することで差別化を図っています。
懸念点は、やはりリソース、顧客基盤や知名度が不足していることであるため、他の事業者よりも積極的な提携戦略を行うことが予想されます。
⑧ メタップス : pring(プリン)
ようやく、メタップスのお話しに戻りましたが、Origami同様、ライバル事業者と比較して、リソース、顧客基盤や知名度が不足しています。
また、先行者利益もないため、他社に対する優位性は、決済事業を既に展開していることと、メガバンクとの提携がやや進んでるということ、仮想通貨事業を行なっていることくらいでしょうか。
それについても、他の事業者の事業領域と比べると、然程優位とは思えず、むしろ相手が悪いと思えてくるほどです。
このような背景もあり、LINEの3年間決済手数料無料の発表以降、株価が急落しました。
メタップスとしても、当然、ライバル事業者の強さは十分承知していると思いますので、次の手を準備していると思います。
メタップスがどのような戦略をとるとしても、自社のリソースなどを考慮すると他社との積極的な提携が戦略の中心となると考えます。
同社の身軽さは他のライバルと比較した競争優位性となるかもしれません。
上手く他の会社のリソースを活用できれば、将来の時価総額を飛躍的に大きくすることができるかもしれません。
このように、様々な参入事業者の可能性をみてきましたが、事業者が乱立している感は否めません。
また、どの事業もそれぞれ課題を抱えていますので、乱立状態が続くかもしれません。
それでも、乱立状態から抜け出すには、他社との積極的な提携が必要になってくると思います。
戦略面では、加盟店の拡大において、これまでクレジットカード決済をしていない店舗をどのように加盟店にしていくかが、大きな差別化につながる可能性があるため、注目したいと思います。