趣味ブログ:個別株への投資:北の達人コーポレーション
今回も、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。
運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
今回は、具体的な銘柄として、北の達人コーポレーション(以下「北の達人」)を取り上げます。
【投資方針】
1.グロース投資
2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。
3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
(成長を見込めない銘柄は候補に含めない)
4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)
5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。
6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。
7.決算前に移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。
1.グロース投資
北の達人は、健康食品や化粧品のネット通販事業を展開しています。
主要事業はオリジナルブランド「北の快適工房」の展開で、便秘、アトピー、ニキビなど体の悩みのサポートに特化した 健康食品、化粧品を扱っています。
「びっくりするほど良いものができた時にしか 商品化しない」という品質最優先主義の商品開発コンセプトのことで、販売して終わりではなく、 アフターフォロー専門の部署を設け、徹底した顧客フォローを行い、顧客満足の最大化を図っているそうです。
「北の快適工房」はヘルスケア商品7アイテム、スキンケア商品7アイテム、ハウスホールド商品1アイテム、ビューティラインの商品11アイテム、毛髪を健やかに保つサプリメント1アイテム、プロテイン製品1アイテムの計28アイテムを販売しています。
そのなかでも代表的な商品は、以下の二つのようです。
一つは、「アイキララ」です。
老化現象により目元のクマやたるみ・くぼみが原因で悩んでいる女性が多い中、目元にハリを与えてクマを改善するクリームです。
46秒に1本売れているそうです。
家庭用オリゴ糖食品で日本一売れている商品だそうです。
もう一つは、オリゴ糖食品「カイテキオリゴ」です。
腸内の善玉菌を活性化させようする商品のようです。
1分に1個回売れているそうで、家庭用オリゴ糖食品で日本一売れている商品だそうです。
これらの商品は、自社開発、自社ブランドの健康食品・化粧品であり、製造は他社に委託している業態です。
業績推移を見てみます。
以下のように、2018年2月期の通期の売上高、営業利益、経常利益は、それぞれ前年比96%、159%、161%の増加と驚異的です。
また、以下のように設立以来、着実に実績を伸ばしてきたことろで、成長が加速してきたようです。
7/13に発表がありました、2019年2月期の第一四半期の決算発表の内容も見てみましょう。
売上高は前年同時期から約119%の増加、営業利益は同じく約100%の増加で、経常利益は同じく約100%の増加でした。
昨年度の第一四半期の実績は、売上高は前年同時期から約47%の増加、営業利益は約232%の増加、経常収益は約225%の増加であったため、前年同時期と比較して、売上高の伸び率は加速しましたが、利益の伸び率については、下回ったようです。
それでも高い成長率といえると思います。
資料は同社より発表がありました決算説明資料及び決算短信です。
2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。
売上高も営業利益も順調に伸ばしていますが、以下のように今後も順調な伸びが期待できる見込みのようです。
基本戦略として、以下の4つを、北の達人はあげています。
①ビックリするほどよいものが出来たときにしか商品化しない
創業当初、当たる事業を作っても簡単に他社に真似されることからできたルールです。
確かにこうすることで、消費者との信頼関係を積み上げることができれば、長期的なブランドを作ることができるはずです。
②ブームに乗らない
ブーム商材(酵素、水素水、レスベラトロール、コエンザイム等)ではなく、ベーシックで地味なオリゴ糖、梅肉エキス、竹酢液、ホエイなどに注力し、気に入った人に長く使ってもらうことを目標としています。
③絶対に伸びるビジネスモデルの採用
絶対に伸びるビジネスモデルとして、新規の売上よりも定期購入による売上を重視し、真似されにくい商品でファンを作り、それを定期購入につなげるようなビジネスモデルを構築しています。
④自社独自開発の広告データ分析システムを挙げています。
「いつ」「どこに」「どのような内容」の広告を出せば、「いつ、いくらの利益がかえってくるのか」を可視化できる仕組みを構築しているそうです。
更に2018年2月期の通期決算発表時の発表資料によると、戦略として、新規事業の条件を「世の中をカイテキにするもの」 で「GDPがあがること」に設定した上で、今後の展開として、基本戦略に加えて以下の2つの取り組みにより、売上・利益の最大化を図ると発表しています。
①マーケティング体制の更なる強化
自社開発の広告運用管理ソフト「アドマネ」を用いた広告出稿を行うということです。
広告出稿先は、基本的に広告媒体と商品の組み合わせにて選定されるが、これらの管理を「アドマネ」により一元化し、運用効率を高めることで、全ての組み合わせを管理できるようにし、機会損失の減少させるそうです。
②顧客満足度の高い商品の開発
現在、「便秘」「アトピー」などのニッチマーケットでトップシェアを占める戦略を取っているそうです。
大きなマーケットは競合が多いため、年商が100億まで伸びたとしてもコストがかかりますが、小さなマーケットは競合が少なく、年商は10~20億までしか伸びないが、競争コストがかからず利益率を高くできるとのことです。
今後もニッチマーケットを中心に高い顧客満足感が得られる複数アイテムを展開していき、 高収益のまま年商300億~500億を目指し行くそうです。
3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
以下の決算発表資料の記載内容のように、上記のような戦略により、2019年2月期も売上高、利益とも順調に伸びる見込みのようです。
また、経営基盤の強化に向けた内部留保の充実を図りなが ら、配当性向30%を目安として利益還元に取り組んでいるそうで、増配を予定しているそうです。
購入のタイミングについては、これまでと同様に以下の方針に沿って、次回お話しします。
同社の株価については、7/13の14時頃の845円あたりから急落し、終値は819円になりました。
また、同日のPTSでは更に下落して750円で取引が終了しています。
他に目立った材料がないため、前述した7/13取引終了後に発表された2019年2月期の第一四半期の決算発表が影響していると思いますが、何故このような好業績の決算にもかかわらず、急落したのでしょうか。
恐らくは、前年の同時期の決算と比較すると利益の伸び率が劣っているということと、通期の会社予想に対する進捗も、売上高で約25%、営業利益、経常利益で約19%であることから、通期の会社予想が未達となる懸念があるということだと思います。
決算短信によると、具体的な金額は明示されていないものの、2019年2月期は、新たに導入した自社開発の広告運用管理ソフト「アドマネ」を用いた広告出稿を積極的に行ったことで、広告宣伝費が増加したらしいです。
通期の会社予想は変更なしとのことです。
因みに、2018年2月期の第一四半期の通期実績に対する進捗はどうだったでしょうか。
売上高、営業利益、経常利益とも進捗率は約16%でした。
単純に前年の第一四半期と進捗を比較してみると、2019年2月期は利益の進捗が悪いのてはなく、売上の進捗が良すぎるのかもしれません。
このあたりは、詳しい情報開示が今のところないうですので、はっきりしたことは言えませんが、そのような見方もてきます。
いずれにしろ、この決算発表の内容でこの下落は不可思議な反応であると思います。
4..投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
5..底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。
6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。
7.決算前に値上がりし、移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。
なお、再度お話ししますが、運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
個別株への投資を趣味として紹介いたします。
もし、皆様が個別株に投資する場合でも、その結果が全体の運用結果に大きな影響がでない範囲に留めるべきです。