趣味ブログ:個別株への投資:LIFULL
今回も、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。
運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
今回は、具体的な銘柄として、LIFULLを取り上げます。
LIFULLは、かなり大きな規模となった企業ですが、まだまだ成長するのではということと、株価下がり過ぎではという考えから取り上げてみます。
【投資方針】
1.グロース投資
2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。
3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
(成長を見込めない銘柄は候補に含めない)
4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)
5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。
6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。
7.決算前に移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。
1.グロース投資
LIFULLは、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営する企業として知られ、『「世界一のライフデータベース & ソリューション・カンパニー」へ』というスローガンを掲げています。
不動産・住宅情報サービスを中心に、保険、介護、引越、インテリア、トランクルームなどの情報サービスの提供を通じて、様々なライフデータを統合し、先進技術を活用し、最適なソリューションを生み出して新たな価値を創出することを目指しているそうです。
他の情報提供のサイトと同様に、Googleアドセンスやリターゲティングなどの広告収入や送客、不動産事業者支援サービスによる収入などによりマネタイズしています。
1997年に会社を設立し、2006年に東証マザーズ上場 、2010年に東証一部へ市場変更を果たしています。
業績推移を見てみます。
以下のように、2017年9月期の通期(決算期変更の為6ヶ月決算)の売上高は約159.5億円と、前年同期間の実績から約16%の増加率と、高い成長率を達成しています。
売上総利益は約140.9億円で、前年同時期の実績から約14%の増加となっています。
更に直近の実績を見ますと、以下のように、2018年9月期の上期の売上高は約176.7億円と、前年同期間の実績から約9%の増加率でした。
売上総利益は約157.9億円で、前年同時期の実績から約9%の増加となっています。
2018年9月期の通期の会社予想は、売上高が約410億円で前年同期間の実績から約28%の増加、売上総利益では約361.5億円で約27%の増加と発表していました。
通期の会社予想における売上高や売上総利益の増加率と上期実績の増加率との乖離については、決算発表において、LIFULLは、顧客数は順調に伸長(前年同時期から約14%の増加)しているが、顧客単価の向上施策が途上(前年同時期から約8%の減少)と説明しており、顧客単価が今後どうなるが、同社が実績を大きく伸ばしていくことができるかの鍵となりそうです。
2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。
以下のように、国内において、不動産・住宅情報サービス以外にも、保険、介護、引越、インテリア、トランクルームに関する情報サービスを行っていますが、まだ全体に占める収益貢献の比率は高くありません。
したがって、当面、売上が安定して見込めるか否かは、不動産・住宅情報サービスと海外事業にかかっていると思います。
しかし、不動産・住宅情報サービスと海外事業以外の事業については成長率は高いため、将来の収益貢献には十分に期待できます。
不動産・住宅情報サービスにおいては、顧客数は順調に伸びていますので、客単価が改善されるが重要になってきます。
客単価に対する主な要素のうち、サイトへのトラフィックについては、同社は、Google のアルゴリズム変更の影響を受けて、トラフィックが減少していると説明しています。
賃貸と売買流通の領域は問合せに応じた課金体系であり、トラフィックが増えて反響が増えるほど売上が伸びるという構造のため、客単価にマイナスの影響がでているそうです。
また、不動産事業者への支援サービスに伴う収入も、客単価に影響がありますが、不動産事業者へのアプリケーションやシステム提供の開発及び拡販が想定に届かなかったとしています。
これらについては、いずれも対策済みとしているが、年度計画の客単価からは通期実績ではマイナスで着地となるリスクが高いのではないかと考えます。
反対に通期実績においてプラスとなる要因としては、以下の事業があげられます。
2018年9月期の通期については、客単価の課題があり、会社予想を達成できるか不透明ですが、長期的には、前述しました不動産・住宅情報サービスと海外事業以外の事業や以下の事業も含めて考えると、将来的に安定した成長が期待できると思います。
① プライスマップの全国エリア対応化
価格情報の見える化では、「プライスマップ」が 5 月中に全国エリアに対応予定。
② Android アプリへのAIによる賃貸物件の提案機能追加
メディア力強化の 1 つとして、Android アプリに、AIによる賃貸物件の提案機能を追加した。閲覧や 問合せ履歴を学習し、1 人ひとりの好みにぴったり合った情報を提案する。
③ 「LIFULL HOME’S LIVE」利用拡大
内見や重要事項説明をスマホやタブレットで遠隔地から行える「LIFULL HOME’S LIVE」の利用の拡大を図り、不動産事業者の業務効率向上に寄与するとともに、エンドユーザーに対してもオンラインで取引ができるということをより一層訴求していく。
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④ 地方創生プロジェクトによる中古市場活性化
中古市場活性化の取り組みとして、空き家バンク・人材育成・クラウドファディング・新たな用途開発のサイクルを 進めることを、地方創生プロジェクトとして取り組んでいる。
国土交通省と連携した「LIFULL HOME’S 空き家バンク」では、5月時点で、既に空き家バンクを持っていた約 900 自治体のうち、半数以上の 480 自治体が登録。
楽天 LIFULL STAY では6月15 日の新法解禁と同時に事業が開始する予定。
マンスリー、簡易宿所、新法の民泊共、順調に物件が集まってきている。
⑤ Mitulaの子会社化による影響
LIFULlLは、スペインに本社を持つMitula group Limited(以下、Mitula)を子会社化しました。
Mitulaは、スペインを主要拠点に2009年に設立。世界54カ国で不動産、住宅、求人、自動車、ファッション情報領域のアグリゲーションサイトを運営しています。
同社のサイトへの年間来訪者数は8億を超え、7ブランド、225サイトを展開しています。
MitulaがLIFULLグループに加わることにより、それぞれが保有するユーザー、人材、経営資源を融合させることで、多国的に展開する不動産アグリゲーションサービスとしては、世界No.1となるそうです。
LIFULLの通期予想には Mitula 子会社化による影響は含まれていないとのことです。
長くなりましたので、続きは次回お話しします。
なお、再度お話ししますが、運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
個別株への投資を趣味として紹介いたします。
もし、皆様が個別株に投資する場合でも、その結果が全体の運用結果に大きな影響がでない範囲に留めるべきです。