ガネーシャ@FPのお金をふやそうBlog

節約方法や資産運用などのお金をふやし方について、色々わかりやすく説明します。

経済的な備えのために重要な4項目

 

前回、経済的な備えのために重要な4項目をあげました。
今回はこれらの内容について、それぞれの概要をお話しいたします。

 

 

毎月の収支状況の改善


お金を貯めるには、毎月の収支状況の改善が最も重要です。

 

毎月の収支状況の改善についてですが、FPとしてアドバイスできる領域としては、収入よりは支出状況の改善だと思います。

 

支出を抑えられる仕組みの構築が重要になります。

 

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リスクをコントロールした運用


運用が何故重要かについて、有名なトマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」で述べられている「r>g」がわかりやすいのではないでしょうか。

 

世界20か国以上、過去200年以上にわたる納税当局の記録によると、rの資本収益率の拡大ペースがgの経済成長率よりも、高い傾向にあると書かれています。

 

資本を持っている人の所得は、その資本を投資すれば、rの水準で伸びていき、賃金所得中心の一般の人の所得はgの水準でしか伸びないため、経済的な格差が拡大するということです。

 
以下の国税庁の調査結果のグラフのように、平均年収がなかなか高くなっていない状況ですので、給与所得だけでは不足するという人は多くなっていると思います。
 
 

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わたしたちが経済的な備えをおこなう場合には、いかに資本を多く保有して運用し、rの水準で増やしていくかが重要です。


この「r>g」を活かすには、一発狙いの様な投機ではなく、グローバルな経済成長と連動し、リスクをコントロールした運用をおすすめします。

 

 

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ニーズにあった保険商品の選択

 

ファイナンシャルプランナーなどの保険販売員に進められるがままに加入した保険は、ニーズにあっていなく無駄が多い場合がよくあります。

 

仮に、加入した当時は、ニーズにあっていたとしても、結婚などの生活の変化によりニーズもかわるため、定期的に保険を見直す必要があります。

 

現在のニーズにあっているか、必要な分だけの保障になっているかの確認や他の商品との比較などにより、十分な保障を確保しつつコストを大きく削減できる可能性があります。


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税制度等への正しい理解

 

支出を抑えるには、ただ節約するだけでは限界がありますので、税制度を正しく理解して、できるだけ節税をしましょうということです。


住宅ローン減税や医療費控除などは代表的な事例ですが、相続・贈与税も税制度を理解していると大きな節税が可能です。税金還付は申告しないと得られないことが多いため、知らないということは損失につながります。


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今後の説明の流れについて

 

これらの4項目のなかでは、毎日の収支状況の改善が、最も重要な項目であり、リスクをコントロールした運用とあわせて、軸となる行動となると考えます。

 

今後の説明としては、毎月お金を貯めることができるようになった後の運用について、まずは考える方がわかりやすいと思いますので、運用の説明を次回以降していきます。