趣味ブログ:個別株への投資〜マネーフォワード3
前回に引き続き、趣味のブログとして、個別株を取り上げます。
運用としてはインデックスファンドへの投資をお勧めしております。
個別株への投資は、分散効果が十分に働きにくいため、リスクが高いため推奨しません。
前回、以下の投資方針に基づいて、具体的な銘柄(マネーフォワード)を取り上げ、マネーフォワード株の過去6ヶ月の株価のチャートを見て、購入タイミングに関する疑問を提示しました。
今回は、その疑問に対する私の考えについてお話しします。
【投資方針】
1.グロース投資
2.投資対象は売上が安定して見込めるもの。
3.ファンダメンタルの要素を確認し、投資先候補を絞り込み。
(成長を見込めない銘柄は候補に含めない)
4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)
5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。
6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。
7.決算前に移動平均線から大きく乖離した場合には一旦売却する。
購入タイミングに関する方針は、以下のとおりです。
4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。
(ただし、業績の悪化などのファンダメンタルの要素が原因の場合は除く)
5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。
では、購入タイミング⑴〜⑹のそれぞれで何が良くなかったのか、どうすべきだったかについて、私の考えをお話しします。
わかりやすくするため、チャートを再掲します。ヤフーファイナンスに掲載されていたチャートです。
購入するタイミング毎に、以下のような視点で考えます。
⑴ 12月上旬
【提示した疑問】
仮に12/1にこの株が良いと判断して購入した場合、2月の中旬まではほぼ価格の変動がありませんでした。
2月の下旬に株価は大きく上昇しましたが、それまで売却せずに我慢できるでしょうか。
我慢できたとして、約3ヶ月間何のリターンも得られなかったのは、結果として、投資の効率が悪くなったのではないか(機会損失ではないか)と思います。
何が良くなかったのでしょうか。
【疑問に対する私の考え】
『4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。』のケースに当てはまらないため、私個人としては、購入するタイミングとは考えていません。
しかしながら、あえてこのタイミングで購入を考えるとすれば、『5.底値での投資を追求し過ぎずに、株価の上昇トレンドへの変換を確認した後で、投資する。 』に当てはめて考えて、株価の上昇トレンドへの変換を確認した時です。
何故なら、3,000円の株価から上昇するか、下降するかの判断が難しいからです。
PERやPBR、その他アナリストが算出する理論株価などによって、その時の株価が割安か割高かを判断する手法がありますが、それによって株価の変動を予測することができるとは、私は思いません。
指標の上で割安とされる株の株価がいつまでも上がらないケース、反対に割高とされる株の株価が更に上がるケースは、頻繁にあります。
同じ業種の企業の株を比較してみた場合に、『何故こちらの会社の方が時価総額が高いの?』と疑問に思った経験が皆さんにもあるかと思います。
『割安な株を長期で保有すれば、必ず株価が上昇する筈だ』という方もいらっしゃるようですが、『その上昇はいつですか? 3年後ですか? それとも10年後ですか?』という疑問がわいてきてしまいます。
株価はその企業の価値だけでなく、将来に対する投資家の期待や不安を反映して形成されます。
また、機関投資家や仕手筋の売買の影響が大きく反映される場合もありますので、株価は様々な思惑に影響されます。
したがって、その株が割安か否かによって、その後の株価の変動を予測することは、難しいと考えます。
株価の上昇トレンドへの変換を確認した時とは、2月下旬に3,500円付近にまで上昇した時だったと考えます。
慎重を期するなら、4,000円付近になったタイミングです。
このタイミングでの投資であれば、その後ある程度の確率で株価の上昇が期待できたと思います。
ただし、私個人としては、このタイミングでは株価が大きく下落した後ではありませんので、購入しません。
⑵ 2月下旬
【提示した疑問】
仮に株価が4,000円付近の時に購入し、その後株価を売却しなかった場合、株価は一旦6,000円付近まで上昇したにもかかわらず、現在は4,500円程度です。
含み益はでていますが、結果的には6.000円付近で売却するチャンスを逃したことになりました。
何が良くなかったのでしょうか。
【疑問に対する私の考え】
『4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。』のケースに当てはまらないため、私個人としては、購入するタイミングとは考えていません。
しかしながら、購入するタイミングとしては、上昇トレンドへの変換を確認した後ということで間違いではなかったと思いますが、その後売却するチャンスを逃したことについてはどうかと思います。
売却のタイミングについての方針は、『6.価格のピークでの売却を意識し過ぎず、下降トレンドへの変換の確認後、売却する。』です。
6,000円をピークに一気に5,000円まで下落した後、下落トレンドに移行したことは確認できたはずです。
5,000円での売却は難しかったかもしれませんが、5,000円を少し下回ったところでは売却すべきでした。
その後株価は4,000円近くまで下がりました。
長期保有したいという考えも理解できますが、価格が大きく下落しても保有し続けることは、利益を失うだけでなく、含み損を抱えて塩漬け状態になるリスクを呼び起こします。
長期保有したい場合でも、まだ株価が高い段階で売却し、価格が底値を打ち、再度上昇トレンドに戻ったことを確認した後に買い戻せばよいのです。
⑶ 3月中旬
【提示した疑問】
仮に株価が6,000円付近の時にまだ株価が上昇すると信じて購入した場合、その後株価は大きく下落したため、大きく損失を受けました。
何が良くなかったのでしょうか。
【疑問に対する私の考え】
『4.投資先候補の銘柄をウォッチングし、大きく価格を下げた後の底値付近を狙う。』のケースに当てはまらないため、私個人としては、購入するタイミングとは考えていません。
しかしながら、6,000円の時には、株価はまだ上昇トレンドにあったため、そこで購入したことは間違いだったとは思いません。
結果的には裏目に出ましたが、購入の段階でその後の下落を予測することは困難だったと思います。
問題は売却のタイミングでした。
2月下旬に購入した場合と同様に下落トレンドへの変換を確認した後に速やか売却していれば、損失は比較的少なく抑えられたはずです。
個別株の場合、予測が外れることは、よくあることだと思いますので、その場合の損失をできるだけ少なくすることが、長期的な利益のために重要になると考えます。
長くなりましたので、続きは次回お話しします。